財務省最後の競売
財務省は平成17年(2005年)10月から、財務省保有金貨のオークションを行っています。
その競売にかけられる金貨を「財務省放出金貨」といいます。
平成20年(2008年)2月24日(日)、政府保有の近代金貨の競売(オークション)が都内で開かれました。これが最後の競売です。
このオークションで、政府も1枚しか保有していなかった目玉商品が出品されました。
それが、明治13年銘の旧2円金貨です。
旧2円金貨、驚きの落札価格
これまでのオークションで最高値が付いたものは、明治10年銘の旧2円金貨で1,700万円でした。縮小後の旧2円金貨は発行枚数が少なく、明治10年銘の発行枚数は178枚です。
最後のオークションで出品された明治13年銘の旧2円金貨は、さらに発行枚数が少なく、わずか87枚しか発行されていません。
事前鑑定では2,000万円といわれており、過去の落札最高値を更新するのではと注目を集めていました。
この日が財務省最後の競売ということもあり、熱気に包まれていました。
旧2円金貨は700万円からスタートすると、参加者の札があちこちで上がりました。
最終的に、旧2円金貨は3,210万円という驚きの価格で競り落とされました。
従来の最高値1,700万円を大幅に更新する結果です。
落札価格が決まると拍手が起き、参加者は「予想以上の高値」と驚いていたそうです。
最後を飾るにふさわしい、これまでにないオークションとなりました。
古銭情報局内・関連
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古銭図書館
- 日本における金貨の歴史
- 財務省放出金貨に関する記述があります。