日本の貨幣コレクション創刊
平成29年(2017年)8月30日、アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社から「日本の貨幣コレクション」が創刊されました。週刊で、全120号の予定となっています。
通常価格が999円(税込)のところ、創刊号は特別価格で190円(税込)で購入できます。
日本の貨幣に関するコンテンツ冊子に加え、毎号日本で使われていた貨幣のレプリカが付いています。
記念すべき創刊号の感想
記念すべき創刊号には、明治3年銘の旧20円金貨のレプリカが付いています。
旧20円金貨は未所持なため、せっかくなので購入してみることにしました。
190円(税込)という価格の安さもあり、プラスチック製でそれらしくコーティングされているものを想像していましたが、実際は真鍮製で、ある程度の重さもあり、想像以上にしっかりしていました。
所持している旧10円金貨と見比べてみると、さすがに精巧さに差がありますが、190円という価格を考えると十分すぎる出来栄えです。
冊子のコンテンツは、旧20円金貨に関する詳しい記述はもちろん、それ以外にも人物伝や貨幣の歴史などもあり、幅広く充実していました。
全編カラーで写真も多く、見て楽しむこともできます。
コンテンツの内容を大まかに紹介していきます。
7つの章からなるコンテンツ
冊子は7つの章に分かれており、幅の広い情報を得ることができます。
貨幣ガイド
「貨幣ガイド」では、レプリカがついてきた貨幣に関する情報が記載されています。
創刊号は「旧20円金貨」と「天正大判金」に関する解説が載っています。
1つの貨幣に対して2ページを使用し、かなり詳細な情報が記載されています。
写真もカラーで数多く載っているため、デザイン等の解説が非常に分かりやすいです。
貨幣の歴史ミュージアム
「貨幣の歴史ミュージアム」では、時代ごとの貨幣や経済にまつわる制度について書かれています。
創刊号は「江戸時代初期」です。
江戸時代初期に使用されていた貨幣や、その時代の貨幣に関する制度について書かれています。貨幣だけでなく、その時代背景についても知ることができ、非常に面白いです。
それってハウマッチ
「それってハウマッチ」では、それぞれの時代での生活必需品の価格や、職業ごとの給料など、現代だといくらなのかを知ることが出来ます。
創刊号は「江戸時代の年収」についてです。
大工、火消し、髪結いの仕事内容と年収について書かれています。
当時の人々の金銭感覚や暮らしは、学生時代には学ばないことなので興味深いです。
日本の(金)人物伝
「日本の(金)人物伝」では、日本を代表する経済人のサクセスストーリー(成功譚)が紹介されています。
創刊号は「岩崎彌太郎と明治維新」です。
岩崎彌太郎は、三菱財閥の礎を築いたすごい人です。
成功した人はどのような経歴を持っているのかを知っていると、もしかすると自分の人生に生かせる部分があるかもしれません。
世界の貨幣図鑑
「世界の貨幣図鑑」では、世界の変わった貨幣が紹介されています。
創刊号は「南極ドルと北極ドル」です。
見たことがない貨幣が写真付きで紹介されているのは嬉しいです。南極ドルも北極ドルも、硬貨・紙幣ともにカラフルでとても綺麗でした。貨幣なのに価値が保証されていないお土産品だというのも衝撃的です。
見たこともない貨幣を新しく知るのはとても面白いです。
お金何でも大事典
「お金何でも大事典」では、貨幣の材質や製造技術など、お金に関するさまざまな雑学が紹介されています。
創刊号は「偽造防止策の進化」です。
最新の技術による新しい偽造防止策もありますが、透かしなどのよく知られている手法は実は意外と昔から使われていることに驚きました。
雑学は人に話したくなるようなものが多いので、読んでいて面白いです。
日本を動かしたお金と経済
「日本を動かしたお金と経済」では、歴史的事件や合戦の裏にある、経済やお金の話が紹介されています。
創刊号は「長篠の戦い」です。
合戦にかかる費用や双方の経済力を見ると、勝敗を分けた原因の1つになるという考察がなされています。
学生時代に学ぶような有名な出来事でも、その裏にあるはずのお金や経済に関することは意外と知らないため、勉強になります。
この7つのコンテンツが冊子になっており、とてもボリュームがあります。
貨幣レプリカ、コンテンツ共に、とても満足だったため、定期購読することに決めました。
スポンサーリンク
定期購読特典
定期購読をすると、様々な特典があります。
定期購読は、郵送やFAX、インターネットから申し込むことが出来ます。
オリジナル貨幣収納シート
定期購読すると、レプリカを収納しておくためのシートがもらえます。
バインダーが届くため、コンテンツ冊子を挟んでいくことができるのですが、そこにレプリカも収納シートに入れて綴ることができます。
触れるのがはばかられるほどのレプリカではないため、冊子にしておき好きな時に見ることが出来るのはとても良いと思います。
天正大判金・開基勝寶のレプリカ
定期購読者限定で、「天正大判金」と「開基勝寶」のレプリカがもらえます。
開基勝寶は日本最古の金貨で、実物を見るためには博物館に行くしかありません。
天正大判金も非常に貴重なもので、忠実に再現されたものだとレプリカでも100万円以上の値が付くことがあります。
どちらも本物を手に入れることは不可能に近いもので、非常に珍しいものとなっています。
送料無料で自宅郵送
自宅まで届けてもらえるため、買い忘れの心配がありません。
また、送料も無料で届けてもらうことが出来ます。
9号までは2週に1回2号ずつ、10号からは月に1回、4号ずつ送られてきます。
いつでも解約可能
もし途中で購読をやめたくなった場合は、いつでも解約可能です。
「日本の貨幣コレクション」は各号が独立しているため、途中で解約する場合でもこれまでのものが無駄になりません。
定期購読は「郵送」「電話」「FAX」「インターネット」から申し込むことができます。
インターネット申し込みの場合は公式サイトから行うことができます。
これから段々と自宅に届いてくるのが楽しみです。
古銭情報局内・関連
古銭博物館
古銭図書館