日本における「金貨」の変遷

「金貨」とは?

「金貨」とは、「金」を素材として作られた貨幣です。

「銀貨」「銅貨」とともに古くから世界各地で流通しており、古いものだと古代ローマの「ソリドゥス金貨」(4世紀)などがあります。

時代ごとの金貨

前近代

日本では淳仁天皇の天平宝字4年(760年)に「開基勝寶(かいきしょうほう)」という金銭が発行されました。

しかし、実際には殆ど流通せず、かわりに秤量貨幣として砂金のままで使用されていました。

戦国時代

戦国時代には、武田氏により「甲州金(こうしゅうきん)」が発行されました。

また、豊臣秀吉により「天正大判(てんしょうおおばん)」が作られました。

江戸時代

江戸時代に入ると「小判」、「一分判(いちぶばん)」など、定位金貨が発行され、幕末期まで継続されました。

「一分判」は「一分金(いちぶきん)」と呼ばれることもあります。

近代

明治時代に入って、近代の本位貨幣として「円」金貨の発行となりました。

「新貨条例」「貨幣法」

現代

現代では、昭和61年(1986年)に記念貨幣として「昭和天皇御在位60年記念100,000円金貨」が発行されました。

以降、金貨は記念貨のみとなっています。

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